管理栄養士とは?栄養士と管理栄養士の違い

管理栄養士とは、食と栄養のスペシャリストです。

栄養士と管理栄養士って何が違うの?
栄養士は主に健康な方を対象に栄養指導や給食の運営を行います。栄養士は都道府県知事の免許を受けた資格であり、国家試験はありません。それに対して管理栄養士は病気を患っている方を含む全ての方を対象に専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理を行います。管理栄養士は厚生労働大臣の免許を受けた資格であり、国家試験があります。

管理栄養士の方がより専門的な知識を活かして仕事ができるため、仕事の幅が広がりますよ!
管理栄養士の資格取得までの道のり

管理栄養士になるには
- 管理栄養士養成施設を卒業して国家試験に合格する
- 栄養士としての実務経験を積んだ後に国家試験に合格する
という2パターンがあります。

管理栄養士養成施設を卒業してなくても栄養士としての実務経験があれば管理栄養士になれるんだね!
栄養士から管理栄養士になる場合は、栄養士養成施設での修業年数により受験資格をもらえる実務経験年数が異なります。

栄養士から管理栄養士になる場合は5年以上かかってしまいます。
最短で管理栄養士になりたいなら、管理栄養士養成施設へ入学しましょう。
管理栄養士の国家試験について

管理栄養士国家試験は1年に1回実施されています。
開催時期:2月下旬~3月上旬頃
受験手数料:6,800円
合格基準:120点以上/200点
合格率:60%前後(新卒:95%前後 既卒:15%前後)
令和3年の試験予定地は北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県及び沖縄県の8都道府県です。試験地が限定されている為、遠方から受験する人も多いです。また、働きながら国家試験を受ける既卒者は新卒者に比べて合格率がかなり低いです。
管理栄養士の主な就職先や仕事内容

管理栄養士の就職先には病院、給食会社、保育園、社会福祉施設、スポーツクラブ、食品メーカーなどがあります。どこに務めるかによって管理栄養士の仕事内容は異なってきます。
病院や社会福祉施設については厨房業務や献立作成業務を委託しているところが多いので求人の仕事内容はよく確認しておいたほうが良いです。病院やスポーツクラブは非常に人気が高いうえに募集人数も1人~数人と少ないので倍率はかなり高いです。

その他にもフリーランスとして働く方が多いんですよ。
フリーランス管理栄養士は
- レシピ開発
- 栄養に関する記事の執筆
- 特定保健指導
- 料理教室
- セミナー公演
などのお仕事をされている方が多いです。栄養に関するお仕事はたくさんあるので、やりたいことがある方はフリーランスとして働かれても良いですね。私もフリーランスの管理栄養士ですが、一緒にお仕事をさせて頂いている方、皆さん楽しそうに働かれていてキラキラしています。
管理栄養士に向いている人


管理栄養士って料理が上手じゃないとダメなんでしょ?
そんな事は無いです。実際私も料理はそんなに得意じゃないです(私だけかも)
調理業務や料理教室などに携わりたい方はスキルが必要ですが、栄養指導などをメインにお仕事されたい方は料理の腕前はあまり関係ないです。ただ、指導の中でその人に合った献立例を挙げる事があるので、料理の引き出しは多い方が良いですね。
私の考える栄養士に向いている人は
- 人の役に立つことが好きな人
- 食と健康に興味がある人
- 人とお話する事が好きな人
ではないかなと思います。食べる事が好きだけど料理が苦手だから栄養士は諦めようと思われている方は考え直してみて下さいね。
まとめ

管理栄養士になるには栄養士養成課程を卒業後、必要によっては実務経験を積んで国家試験に合格する必要があります。仕事内容は幅広く、専門的な知識も必要となるので、大変な事もありますがとてもやりがいのあるお仕事です。
また、自分や家族の健康管理もできるようになるのでおすすめです。
食と健康に興味がある方は是非ご検討ください。
料理教室やレシピ開発など、やりたいことがある方はフリーランスも視野に入れてみて下さいね。

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