
こんにちは!管理栄養士の藤井です
健康ブームでカロリーゼロの商品が増えてきましたよね。健康やダイエットの為にカロリーゼロの商品を選ぶようにしている方も多いのではないでしょうか。
実はその商品、カロリーが0ではない可能性があるという事はご存じですか?
ちょっとわかりにくいカロリー表示について説明します。
『ゼロ』の正体、ゼロの基準とは


カロリーが『5Kcal未満の場合は0Kcal』と表示出来てしまうんです!
食べられる部分100gもしくは100mlあたりの含有量が以下の値未満の場合には「ゼロ」と表示できます。
熱 量 | 5Kcal |
たんぱく質 | 0.5g |
脂 質 | 0.5g |
炭水化物 | 0.5g |
ナトリウム | 5mg |
5Kcal未満の場合は0Kcalと表示できることが分かりますね。
「ゼロ(0)」の他にも「無」「ノン」「レス」「フリー」も同じ意味合いです。
例えば100mlあたり4Kcal含まれる500mlのペットボトル飲料を全て飲んだとすると20Kcalになります。
『ゼロ』と『オフ』では意味が違う


カロリーゼロは5Kcal未満の場合に表示されている事がわかりましたが、カロリーオフは同じだと思っていませんか?
実は「カロリーゼロ」と「カロリーオフ」は違う意味なんですよ。
食品の場合『40Kcal以下の場合はカロリーオフ』と表示できます。
食べられる部分100gもしくは100mlあたりの含有量が次の値以下の場合には「オフ」と表示できます。
食品100gあたり | 飲料100mlあたり | |
熱 量 | 40Kcal | 20Kcal |
「オフ」と表示できるものは食品と飲料では熱量が異なります。食品だと100gあたり40Kcal以下、飲料や液状の食品100mlあたり20Kcal以下だとカロリーオフと表示できることが分かります。
「オフ」の他にも「低」「控えめ」「少」「ライト」「ダイエット」などの低い旨の表示も同じです。
100mlあたり20Kcal含まれる500mlのペットボトル飲料を全て飲んだとすると100Kcalになります。
100gあたり40Kcalの食品の場合、500g食べたら200Kcalですね。



カロリーゼロよりもカロリーオフの方が含有量が多いので気を付けましょう!
成分表示が付いている理由


私たちが普段購入する加工食品には栄養表示が必ずついていますよね。これは国によって決められた栄養表示基準というものがあり、販売者はその基準に従って栄養成分を表示しています。
必ず表示しないといけない項目は、熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムの5項目です。
上記のように含まない旨や低い旨を表示する際の基準や表示方法が決められているので、それを理解する事でどの程度含有されているのかを正しく理解できます。
決められた表示方法を正しく理解して商品選択しましょう
いかがでしたか?
カロリーゼロの食品は100g(100ml)あたり5Kcal未満のものとなるので、必ずしも0Kcalとは限りません。
またカロリーゼロとカロリーオフでは含まれているエネルギー量が異なります。
カロリーオフの商品を選択してしまうと思っていたよりもエネルギーを摂取してしまう可能性があるので注意しましょう。

